ブログ:私の活動目的
2004年に「りとるジム」を開設してから、22年が経ちました(2024年現在)。
「トレーナーになるぞ!」と意気込んで渡米したころに思い描いていた未来とは、まったく異なる現在を過ごしています。会社を立ち上げることになるなんて想像もしていませんでしたし、アスリート以外の方々を対象に仕事をすることになるとも思っていませんでした。
この20年の間に、さまざまな職業の方と出会ってきました。アスリート、芸術家、会社員、主婦、子ども、高齢者……。そして気づいたのは、誰もが「同じ人間」であるということです。職業は違っても、身体の構造はほぼ変わりません。
悩みは人それぞれ異なりますが、その悩みには共通点があります。それは、多くの場合「他人」が関与しており、良くも悪くもその影響を受けている、という点です。
たとえば、伸び悩んでいた高校生アスリートの場合。顧問の先生が励ますつもりでかけていた言葉が、逆にやる気を削ぎ、パフォーマンス低下の原因となっていました。
「この痛みは加齢のせいだから仕方ない」「太っているからやせなければ痛みは改善しない」——医師や専門家からこうした言葉をかけられ、何か行動を起こそうとする気持ちを奪われていた方も大勢います。
また、ある病気が原因で身体が硬くなり、劣等感を抱いていた女性もいました。少しでも症状を改善しようと努力していたにもかかわらず、「あなたは体が硬すぎる」「どうしてこれができないんですか?」と心ない言葉を浴びせられ、病気そのものに対してすら諦めかけていたのです。
もちろん、物理的な原因が存在することは確かです。しかし、その解決に向かう気持ちを削いでしまうのは、多くの場合「他人」なのです。
高校生アスリートには、顧問の先生の言葉に対する「考え方」を指導したところ、パフォーマンスが一気に向上しました(運動指導は一切していません)。
加齢による痛みだと言われた方たちには、痛みが発生するメカニズムを説明し、改善方法を提案したところ、前向きに取り組んでくださり、実際に改善が見られました。
病気によって身体が硬くなっていた方も、段階的に運動を行うことで、柔軟性だけでなく自信を取り戻し、病気を克服して元気に仕事復帰されました。
やる気を削ぐのも他人ですが、やる気を支えることができるのも他人です。
私は「最強の赤の他人」として、みなさんが制限なく未来を選択できるよう、「支える人」でありたいと考えています。
-本多 奈美-
NATABOC(全米アスレティック・トレーナーズ協会)公認アスレティック・トレーナー(ATC)
TICEコーチ (パフォーマンス・エンハンスメント・コーチングby Dr. Tomabechi & Louis TiceTM) 注)TMは〇囲い
- 1973年 茨城県生まれ
- 1997年 米国 オクラホマ大学 卒業 (スポーツ健康科学)
- 1998年 NATABOC-ATC取得
- 1998年~2003年 株式会社メジャー・トレーナーズ在籍
- 2004年 りとるジムを設立
- 2012年 株式会社 りとるジム設立
- 2021年 TICE取得