脳機能はかなり解明されている
「脳のしくみ」がわかると大抵のことは説明がつきます。
どうして私はそういった行動をとったのだろう?
どうして私はできないのだろう?
どうしてあの人はやらないのだろう?
どうしてあの人はあんな考え方をするのだろう?
どうしてあの人は成功できたのだろう?
どうして反抗するのだろう?
説明がつくということは、脳のしくみを利用すれば変化・変容が可能です。
大切なのは”臨場感”
例えば、
「成功者たちは朝運動をしている。」
「だから朝運動をすれば成功するだろう。」
といった順序で考えられがちですが、それで成功するわけはありません。
なぜなら、朝運動をすることに意味があるからです。
「研究を続けて結果を出すには健康であることが必須だ。」
「朝運動をすると頭がスッキリして仕事に集中しやすい。」
何かを成し遂げるには朝の運動が最適だと考えただけで、朝運動をしたから成功をしたわけではありません。
大切なのは、そこに”臨場感”があるかどうかです。
【脳内にイメージしたことは実現可能】
臨場感を持ってイメージしたものは実現可能です。
すぐに達成できるものもあれば、時間がかかるものもあります。やるかやらないかは別な問題ですが、実現可能かどうかで言えば可能です。
例)子どもの頃宇宙飛行士になりたいと強く思う。宇宙ステーションで働く自分の姿を描く
⇒実現可能
例)自分が20段の跳び箱を跳ぶイメージが全くわかない
⇒実現不可能
【脳は、臨場感の高いものをリアルと捉える】
例えば、自分の部屋で一人小説を読んでいます。小説の内容に感動して涙が流れます。
物理空間(現実):自分の部屋
情報空間(脳内):小説の話
この時間、物理空間で感動することなど何もないはずなのに感動して涙が出るのは、脳が小説の話をリアルだと捉えたから。
【脳は、脳内イメージと現実が異なると不快に感じ、より臨場感が高い方に一致させる機能がある】
例えば、部屋の窓ガラス。
ある日部屋に入るとヒビが入っていた。すぐに新しい窓ガラスに入れ替えてもらった。
物理空間(現実):窓ガラスが割れている
情報空間(脳内):窓ガラスは割れていない
不一致は不快
一致させるためにすぐに窓ガラスを取り替える
ところが、何かしらの理由で窓ガラスをすぐに取り替えられないと、ひび割れた窓ガラスを見慣れてしまい、放置します。
物理空間(現実):窓ガラスが割れている
情報空間(脳内):窓ガラスは割れていない
不一致は不快
一致させるためにひび割れた窓に慣れる
これは、情報空間(脳内イメージ)が物理空間(現実)に一致させた結果です。
脳はより臨場感の高い方に一致させます。
脳のしくみを利用して目標を達成する
この3つの機能を利用するだけでも、目標を達成させることができます。
①目標を設定する
②臨場感を持って強くイメージする
③物理空間と情報空間に大きな誤差を作る
世界のトップで活躍する選手は、成功する自分のイメージを強く持っています。だからハードな練習をするのもチームに貢献するのも当たり前のことなのです。
ハードな練習をすれば世界で活躍できるのではなく、世界で活躍したいからハードな練習は必要不可欠だとわかっています。
臨場感とはなにか
言葉 + 映像 + 情動
自分を鼓舞する言葉、仲間への声がけ… = 言葉
会場/フィールドの雰囲気、匂い、汗ばむ手、対戦相手、仲間の状態、声援… = 映像
緊張感、高揚、わくわく… = 情動
【講座で行うこと】
最も難しいのは「臨場感をもつこと」です。
脳のしくみを知ることはただの座学。難しいことではありません。そのしくみを利用することができるように、講座では「言葉」「映像」「情動」の一つをピックアップして解説、実践していきます。